2020年01月02日
老いる・・・ということ
明けましておめでとうございます!
2020年もよろしくお願い申し上げます。
お正月をどのようにお過ごしでしょうか?
私は、2年ぶりに施設から一時帰宅した母と二人の年越しでした。
大晦日、迎えに行くと、少しの着替えを紙袋に詰めてベッドに座って待っていた母。
スタッフの方から日常の食事(刻み食&とろみ飲料)についてのアドバイスを聞き、いざ、タクシーへ。
母の背中に手をあてて驚いた! 骨が手にあたる。
嚥下障害で食事困難になっているから痩せる一方である。
タクシーに乗せるのもひと苦労なほど、手足の動きが悪くなっている。
手押し車がないと動けない!
耳もかなり遠くなった。
マンションの自室に到着すると、仏壇の前で背中を丸めて手を合わす。
父の写真を見て「こんな顔やったかな?!」とポツリ・・・
は? ボケてる?! と一瞬ドキッとする。
それから母は、細くなった肩を震わせて泣いていた。
「2年、よう生きられたなぁ・・・」と。
この家に帰るのが2年ぶりだとわかっている。
もらい泣きしながら、わざと
「何、言うてんの! お父さんの分まで長生きせな」と笑い飛ばして気づく。
すでに父よりも長生きしている母である。
まだ頑張れ!と言うのは酷なのか・・・
孫・ひ孫たちがにぎやかにやって来て、ひととき母も嬉しそう。
さて、問題の食事。
おせちもそれなりに食べられそうなものを見繕って用意した。
しかし、食べたのは、黒豆・高野豆腐・お餅なしの白みその雑煮・お蕎麦がちょっと。
具の少ない茶碗蒸し、温泉卵、みかんの生絞りジュース、ヤクルト、プリンなど。
食べたいと言っていた餃子は、水餃子にして1個だけ。
朝のお粥は、お気に入りの神宗「とろとろ昆布」をお供にしっかり食べてくれた。
白みそのお雑煮は、金時人参・雑煮大根・子芋を圧力鍋で下茹でしたおかげで、とても柔らかく、そして良いお味に仕上がり、母から「」マークをもらって嬉しかった!
一番の不安は、夜のトイレ。
「なにかあったら、このベルを鳴らすのよ」と、
コミュニケーション講座などでゲームをするときに使う呼び出しベルをベッドの枕元に置いた。
施設から紙パンツを持参して帰ってきたが、母のプライドが傷つかないようにあえて手出しをせず、
夜中、3時間おきくらいに起きるので、そのたびに、そっと起きだしてドアの隙間から様子を見守る。
ベルは、一度も鳴らなかった。
母は、ひとりで食事ができるしトイレもまだ問題ないが、
歩行困難と嚥下障害で見守りが必要な状態であり、施設で手厚くしてもらっているので本当に助かる。
無事に、母を施設に送り届けてミッション完了!
ようやくPCを開けたら、Facebookの「2年前の思い出」の記事があがってきて、がっくり
前に母が一時帰宅した時は、私が咳喘息にかかってしまい、一時帰宅した母をほったらかしで寝込んでいたらしく、愛想のない年越しだったようだ。
そうか、まだ、ほったらかしにできた状態だったんだ・・・
老いる・・・と言うのは、当たり前のことだけれど、
「自分ひとりで出来ることが少なくなる」ことだとつくづく実感した。
2020年もよろしくお願い申し上げます。
お正月をどのようにお過ごしでしょうか?
私は、2年ぶりに施設から一時帰宅した母と二人の年越しでした。
大晦日、迎えに行くと、少しの着替えを紙袋に詰めてベッドに座って待っていた母。
スタッフの方から日常の食事(刻み食&とろみ飲料)についてのアドバイスを聞き、いざ、タクシーへ。
母の背中に手をあてて驚いた! 骨が手にあたる。
嚥下障害で食事困難になっているから痩せる一方である。
タクシーに乗せるのもひと苦労なほど、手足の動きが悪くなっている。
手押し車がないと動けない!
耳もかなり遠くなった。
マンションの自室に到着すると、仏壇の前で背中を丸めて手を合わす。
父の写真を見て「こんな顔やったかな?!」とポツリ・・・
は? ボケてる?! と一瞬ドキッとする。
それから母は、細くなった肩を震わせて泣いていた。
「2年、よう生きられたなぁ・・・」と。
この家に帰るのが2年ぶりだとわかっている。
もらい泣きしながら、わざと
「何、言うてんの! お父さんの分まで長生きせな」と笑い飛ばして気づく。
すでに父よりも長生きしている母である。
まだ頑張れ!と言うのは酷なのか・・・
孫・ひ孫たちがにぎやかにやって来て、ひととき母も嬉しそう。
さて、問題の食事。
おせちもそれなりに食べられそうなものを見繕って用意した。
しかし、食べたのは、黒豆・高野豆腐・お餅なしの白みその雑煮・お蕎麦がちょっと。
具の少ない茶碗蒸し、温泉卵、みかんの生絞りジュース、ヤクルト、プリンなど。
食べたいと言っていた餃子は、水餃子にして1個だけ。
朝のお粥は、お気に入りの神宗「とろとろ昆布」をお供にしっかり食べてくれた。
白みそのお雑煮は、金時人参・雑煮大根・子芋を圧力鍋で下茹でしたおかげで、とても柔らかく、そして良いお味に仕上がり、母から「」マークをもらって嬉しかった!
一番の不安は、夜のトイレ。
「なにかあったら、このベルを鳴らすのよ」と、
コミュニケーション講座などでゲームをするときに使う呼び出しベルをベッドの枕元に置いた。
施設から紙パンツを持参して帰ってきたが、母のプライドが傷つかないようにあえて手出しをせず、
夜中、3時間おきくらいに起きるので、そのたびに、そっと起きだしてドアの隙間から様子を見守る。
ベルは、一度も鳴らなかった。
母は、ひとりで食事ができるしトイレもまだ問題ないが、
歩行困難と嚥下障害で見守りが必要な状態であり、施設で手厚くしてもらっているので本当に助かる。
無事に、母を施設に送り届けてミッション完了!
ようやくPCを開けたら、Facebookの「2年前の思い出」の記事があがってきて、がっくり
前に母が一時帰宅した時は、私が咳喘息にかかってしまい、一時帰宅した母をほったらかしで寝込んでいたらしく、愛想のない年越しだったようだ。
そうか、まだ、ほったらかしにできた状態だったんだ・・・
老いる・・・と言うのは、当たり前のことだけれど、
「自分ひとりで出来ることが少なくなる」ことだとつくづく実感した。
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。沢田さんの股関節の方も順調に回復されてる様で良かったですね。お母様も認知症の症状もあまりなく帰宅もされて。家は母の認知症が4年前頃から酷くなり、骨折も手足三ヵ所して入退院している間に親父も認知症の症状と肺炎になり、三年前の10月から僕が透析が始まって直ぐの12月に90才で亡くなり、でも母は主人の死がわからないまま葬儀を透析の間に済ませ、半年位は家で夜間に透析を受けながら家に夜中に帰宅すると、母が台所をむちゃくちゃに。ノイローゼになりそうな時にやっと老健さんに入所できて、今度は特老に転院手続きをしてる最中です今年は宝恵駕籠行参加されるのかな?透析は日にち変更して見に行かせて頂くつもりですが、脚の方ご無理なさらない様にして下さい。良い一年になります様に。
Posted by エムキタダ at 2020年01月05日 03:27